【許可制と精神的自由権】
【許可制と精神的自由権】

 許可制とは、ある行動を公権力が許認可する際に、届け出さえすれば原則許可する届出制とは逆に、原則禁止しておいて、許可を与える場合にのみ許す、という方式である。
 原則として禁止であり、許可が公権力の判断に掛かっている点で、権利への抑制度がきわめて高い。
 殊に、表現の自由に関わる場面で許可制が取られる場合には、21条により導かれる事前抑制禁止の法理に抵触すると考えられ、問題となる。



(2006/5/18)