【相対的無効(取消的無効)】
【相対的無効(取消的無効)】
無効とは、法律効果の不発生であり、絶対効、対世効を持つ。従って、誰からでも無効主張できる。
しかし、錯誤による無効の場合は、表意者本人を保護するための制度であるから、相手側や第三者からの無効主張を認めるならば、逆に表意者保護の役割を果たせなくなる。そこで、錯誤による表意者保護のための無効は、主張を表意者本人にのみ認めるべきである。
(相対的無効)
1、主張者の制限
2、追認の遡及効 ……本来なら、無効な行為を有効にはできないが、表意者保護のための無効であるから、本人が法律行為を有効に確定したい場合には、取消しうる行為の追認()
これは、その効果が取消しに近づくため、取消し的無効とも呼ばれる。
(2006/05/22)