【当事者の確定】
【当事者の確定】

当事者の確定とは、誰が当事者であるかを明らかにすることである。

 ・では、当事者は、何を基準として確定すべきか。
 当事者の特定は、訴訟手続き開始の前提であり、訴訟提起後すみやかに確定する必要がある。
 また、訴え提起の時点で裁判所には訴状以外には判断の材料は存在しない。
 そこで、基準の明確性及び迅速な確定の必要性から、訴状および準備書面の記載を基準として当事者を判断すべきである。
(表示説)

 また、記載は当事者欄の記載のみをもって機械的に判断するのではなく、請求の趣旨・原因の記載など全部の記載を考慮し、合理的な解釈により判断すべきである。
(実質的表示説)